今まで長いこと?ブログを続けてきましたが、
そういえば仕事関係の記事を書いたことがなかったなぁと。
僕の適当に作ったプロフィールを見て頂けると分かるかと思いますが、こうみえてビル管理会社いわゆるビルメン会社でプロ社畜として働いています。
しかもさらに珍しく、営業担当として働いています。
他のブログを見てみると、現場で働く設備員の方の記事はありますが、営業担当の目線での記事が全然ないことに気づきました。
ハッキリいってめっちゃ地味な業界で、合コンでアピールしてもモテる仕事ではありません。
が、働いていてなかなかおもしろい業界だと思いますので、そんなビル管理会社の仕事内容と業界情報について、今回は営業の目線から紹介したいと思います。
みなさんが働いている建物の裏側ではこんな仕事が行われてるんだなぁ~と知ってもらえると、個人的には嬉しく思います!
目次
ビル管理(ビルメン)とは?
おおまかにいうと、オフィスビル・商業施設・病院・工場などといった建物の維持管理を行う仕事のことをいいます。
ちまたではよく「ビルメン(=ビルメンテナンス)」とよばれていたりします。(これが意外と社内では使われない)
主な仕事は大きく分けて
- 設備管理
- 清掃
- 警備
の3つがメイン業務となります。全部まとめて一社で請け負うことを「総合管理」といったりもします。
ビルメンテナンス会社は大きいものから小さいものまで無数に存在しますが、どれか一つの項目に強みをもっているところが多いです。
そこらへんの細かい話はいずれまた別の記事で説明します。
実際の仕事内容は?
清掃・警備は読んで字の如くといった感じです。
それでは設備管理は何をやっているのかというと・・・
あらゆる建物にはエアコン、トイレ、照明など様々な設備が設置してあります。
これらの設備は定期的なメンテナンスを行わないと、本来の力が発揮できなくなったり、寿命が短くなったりします。
他にもエレベーターなど法令で点検が定められているものもあるので、こうした設備の日常的なメンテナンスを行い、故障を未然に防いだりするのが設備管理の仕事になります。
メーカーのように形のあるものを売るわけではないので、仕事の分類としては「サービス業」に分類されます。
設備管理
- 空調、電気、給排水設備のメンテナンス
- 電気、水道、ガス等のメーター検針
- 設備に不具合が生じた場合の修理、手に負えない場合は専門業者の手配
などが主な業務内容になります。
名前の通り、設備管理がメインの仕事内容になります。
ただし設備の修理は小規模な不具合を除き、大体は専門業者が修理することになるので、その場合は業者に対する手配・調整・指示を行います。
業者にやってもらうまでもない、空気環境測定、メーター検針、フィルター清掃などは自分たちで行っているところが多いです。
ビルに関する何でも屋的な側面が強く、オーナーと工事について提案や打合せを行ったり、テナントからの問い合わせに対応することも多くあります。
また、後述する清掃・警備業務を統括するのも主に設備担当者の仕事になります。
清掃
- 廊下やトイレといった箇所の日常的な清掃
- 各部屋のゴミ回収
- 年に数回実施するような定期的な清掃(ワックス掛け、ガラス清掃など)
などが主な業務内容になります。
建物がキレイなのは当たり前と思うかもしれませんが、それは清掃員の方が、隅々まで清掃してくれているからです。
一人暮らしをしている人には良く分かるかもですが、特に汚していないつもりでも、気づかないところで汚れは蓄積しているものです。
警備
- ビルの入り口で立哨して、入退館する人を監視
- 建物内を定期的に巡回して、不審者や不審物等の確認
- 機械警備を使用し、人不在時の監視
などが主な業務内容になります。
ビルの規模が大きくなればなるほど出入りする人は多くなります。また商業施設にもなれば、不特定多数の人が行きかうことになります。
そういった中でも安全に過ごせるように防犯に努めるのが主な警備業務です。
警備には大きく分けて
- 人による「常駐・巡回警備」
- あらかじめ設置した設備による「機械警備」
の2種類があります。
日常生活の中で、セコムとかALSOKという会社名を聞いたことがある人は多いと思います。機械警備は主にその2社が主流を担っています。
小規模なビルだと機械警備のみですが、大規模なビルだと常駐・巡回警備と機械警備を複合して防犯性能を高めたりしています。
ちなみに営業は何やってるのか
実作業は現地にいる設備員が対応するとなると、「いったい営業って普段なんの仕事しているの?サボってるの?」とか思われがちですが、
そんなことはなく、営業は営業でやることはたくさんあります。
- 契約絡みの調整
- 新規物件の獲得
- 既存物件の調整
などなど。
ビルによってはこれでもか!というぐらい何らかのトラブルが起きたりします。
その対処について現地の設備員だけで解決できるなら問題ないですが、時には専門的な知識が必要だったり、お客さんや社内との調整が必要になったりします。そんなときに営業はその橋渡し役として動くことになります。
何か問題が起きたときに最前線に立つのは基本的に営業の仕事になります。そこらへんを上手にさばけるかが腕の見せ所になったりします。
新規物件の獲得については特に説明しなくとも、分かるかと思います。
「あなたのお持ちのビル、ウチで管理すると良いことたくさんありまっせ~」と、まぁそんな感じです。
公共性の高い建物(学校・病院など)は、どこの会社が管理業務を行うのかという入札が行われることもあります。
ビルメン業界は楽という噂について
僕は営業として働いているので、色んな物件を担当しています。
それらをざっと見ているなかで思うのは、
物件による
この一言につきるということです。
立地、建物の特性、入居テナント、ビルオーナーなど様々な要因はありますが、物件によっては座ってるだけで一日が終わるなんてところも。
忙しいところは宿直で仮眠をとるときも呼び出しがあったりしてほぼ徹夜なんてところもあります。
オフィスビルは比較的まともな印象、商業施設や病院は忙しい印象をうけます。
そこらへんは完全に運です。
ただ忙しい物件でも、設備に対する知識・対人折衝スキル・各会社との調整力がメキメキ鍛えられるので、スキルを身に着けたい人に良い環境なんじゃないかなと思います。
やる気さえあれば入れる業界なので、色んな経歴を持った人がいます。
前職が電気設備会社の人は、電気に関する専門知識が深く、本来なら業者に依頼する仕事も自分の力で実施できたりもします。
また、過去に学校で学んできた学部によって持っている知識量も全然違うので、得意とする知識を生かすこともできます。
ohnigiri的まとめ
楽かどうかは物件による
世間的に楽だと言われている業界のようですが、僕自身はそんなに楽だとは思いません。笑
やっぱり物件によるってところが大きいと思います。
でも普段絶対見れないような、建物の裏側が見れるのはけっこう楽しいです。
建物内を快適な温度に保つのに、裏ではこんなでっかい設備が必要だったんだとか、初めてしることも多いですしね。
興味も持ったかたは色んなビルメン会社のHPから、業務内容を調べてみると良いと思います。
おしまい。